2011年1月6日木曜日

YORIKO YOSHIDA














日本、中国などアジア文化を視覚化し、現代における伝統芸術とは何かを考える制作基盤に「艶やか」という概念を持つ作家・吉田依子氏。

吉田さんとはTGPでお会いしたわけだが、パッと作品を見た時に、アートとデザインの間にある”何か”を表現されていると感じた。紙面におきるダイナミズムや、圧倒的な強さということではない。本人にお伺いするとコンセプトがないと描けないという。そしてその絵で誰に何を伝えるかを考え描いている。
これはまさにデザインにおける考え方と一緒。コンセプチャルアートとはまた異質のものである。概念的側面とは別であり、あるコンセプトのもと、何をどう表現し、どう伝わるかを大切にされている。そのテーマは幸せ、日本の文化、干支、天ぷらなど様々である。表現とコンセプトのバランス、完成までのプロセス、そして着地点の精度。この関係性をこうもポンっと出されると気持ちがいいものである。デザインとアートの間、その「間」に吉田依子氏の魅力があると感じるのである。

年末に吉田さんの年賀デザインを制作させて頂き、新たな企画も始動している。今後の展開が楽しみである。吉田さん、やったりましょう!!

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