2012年3月3日土曜日
















ここ数回に分けて、シルクスクリーンとデザイン•アートを取り巻く環境について語りたいと思う。これは自分の中でも改めて再認識するためである。

小学生のころ、色鮮やかにプリントされたマリリンモンロー、キャンベルスープを目の当たりにした。同じ絵柄だか、色がすべて違う。当時、それが誰の作品かもわからなかったが、私の中で 圧倒的な存在感をはなっていた。図書館に行き、いったい誰の作品なのか、探したことをよく覚えている。

アンディ•ウォーホル、彼の作品そのものも魅力的だが、ファクトリーと呼ばれた彼の工房とそれを取り巻くプロセスが 私にとって興味深かった。それは表現者と現場の距離感である。クリエーターと職人との境目を限りなく無くし、ちかしいものにすることはUDONGEでも目指しているところ。自分自身の仕事と向き合い、刷ること。それは、最終的に出来上がる仕事に如実に表れる。

基礎はイメージした出来上がりを高い精度で表現すること。

しかし、シルクスクリーンの魅力の一つにLIVE感がある。実はこれが作品に大きく影響してくる。 正確に刷ることに加えて、作品の強さを決めるポイントである。

この強さがないと、何か物足りないものになってしまう。 その場の「感覚」が大切なのである。それは綺麗とか正確性、時代性とは違うベクトルで存在する。これがあるかないかで作品の魅力が決まるのだ。


ウォーホルの魅力とはまさに、LIVE感であり、作品そのものが生々しい。
あたかも昨日刷られたかのように 、生々しい。幼少の頃、感じた強さは今も変わらないのである。

まだまだ、書きたらないが続きは、次のテーマの際に書こうと思う。

UDONGEでも、生み出す表現に対しては強さを大切にしていきたい。

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